5S公開研修_事例研究

2018年から毎年行っている5S公開研修。2日間。

今回は、途中コロナで中断していた工場見学が再開して、さらに学びの多いい機会となったものと感じます。

事例研究1:工場見学では

改善文化が根付いている現場ならではの泥臭く、心憎い改善事例が、大サイズ紙芝居(改善シート)を基に現場リーダーより現地現物で説明がされる。

例えば:
・作業台荷重を評価の上支柱を切り取り作業台下スペースの有効活用
・自動倉庫パレット先入先出が分かる柔軟な仕切り
・使用後パレット返却に微妙な傾斜を調整 したからくり
等々 30事例ほど。

時折、現場担当者や提案者に「○○さん」と声をかけ、

声のかけ方口調やまた応答からは、コミュニケーションに気配りした良き雰囲気職場であることを感じさせてくれる。

また説明の中には、改善事例だけにと止まらず
・作業状況が分かるよう
・腰の負担が軽くなるよう
・何度もものを持って行き来するムダはなんとかならないか
・ルール/表示はあるんか?など
改善の視点が組み込まれ、

かつ、

・まずやってみる
・せめて半分だけでも
・内容は問わず提案全てを評価する
・提案はどうかな?と思ったけどやってみたらなるほどなあと思う事ばかり
・儲けは?目的は?
・参加者からの指摘に、こういうのがうれしい
などと取組姿勢がうかがえる。

見所満載の工場見学でした。

参加者の声
「実際の事案を丁寧にご説明いただき、熱心に取り組む姿を見て感銘を受けました。」

事例研究2:もう一つ事例研究では、参加者に、改善した事例/改善したい箇所の事例/取り組んだが元の木阿弥となった事例等持ち寄り小人数で情報交換と意見交換を行ってもらっている。

例えば
・切断した板金の置き方を積み重ね→立てる方式にした。
→ところが表示が見にくくなった。
→意見の中から、仕切り版に、xxxxな風に表示を付けたら!
☆思わず「いいね!」と!!

また元の木阿弥事例では、
・パトロールで、机のPC周り書類の散乱状態を指摘。
→書類の置き場を決め、その時はスッキリと。
→しかし、しばらくして、同様散乱状態に。
→散乱状態も、よくみると、書類の何気に仕分けがされ、机上に置かれているようにも見受ける。
きっと、担当者はそれなりに、考えて置いてるんじゃないだろうか?
☆置く場所決めもひとつだけ置くものを設置したけど、それもどうなんだろう???
担当者のひとの考えも聞いて、今一度考えてみよう。と。

参加者の声
「お互いの現場事例を議題にしたことで相互に成長できた」

5Sの中の3S(整理、整頓、清掃)と2S(清潔、躾)
後者2S(清潔、躾)の勘所
前者2Sの中の製品系、工具系の事例の数々
製品系2Sにおいての、2Sの前に(又は同時に)考えること
さて、スーパーに並べる1/2キャベツは、
まとめて切ってからラップをかけるか
ひとつづつ切ってラップをかけるか?

いくら事例を取り上げても、これら机上だけの説明では脳裏に届かない。
事例研究で見聞した事例と重ね合わせることにより、内容に納得度、印象度が増して、学びに深みが増したことと確信する。

研修冒頭では、研修のアウトプット
・職場に帰ってトライすることをメモする。決める。
として進めている。

さて、今頃、職場に帰ってトライしてもらえているかな?

昨年参加した企業の参加者から、休憩時間中に、〇〇〇こんな改善しました。
との雑談ベースで報告あり。
とってもモチベーション上がります。

参加者の声
「話を掘り下げすぎて、重要な部分がどこだかわかりづらい時があった」
中には、こんな突っ込みコメントもあり。
さあ、どこの話のことだろう?
はい、ともあれ気を付けます。

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