ご存知のように製造業の改善活動は、多分に精神的な要素があります。
それを良しとしない人もいますが、それゆえに上手くヒットすると、理論を超えた効果が現れます。
本書では筆者が実際に遭遇した数々の現場改善というより、人心変化、組織改革の事例が示されます。
なかなか変わらないともいえるし、ちょっとしたことで大きく変わることもあります。
そのものズバリで適用できないにしても、今まさに目の前で展開されている日常業務に一つや二つ思い当たる状況が必ずあるはずで、おおいなる「ヒント」が見つかること請け合いです。
今のままではいけないと思いつつ、なかなかカイゼン活動に着手できていない、あるいは思ったような成果が出ていない製造責任者、中小企業経営者におススメです。
「組織の力をグイグイ育てるカイゼンのヒント-コンサルノート by Kaizen Walker」書評
組織の力をグイグイ育てるカイゼンのヒント-コンサルノート
by Kaizen Walker
2019年に出版した書籍。最近話題に上がったこともあり、あらためまして、 (アマゾンより)
けんご
pata_kiku
2019年7月12日に日本でレビュー済み
著者と縁があり、読ませて頂きました。「カイゼン」と聞くと、もちろん、作業効率、整理整頓といったことに目がいきがちです。しかし、それら「カイゼン」を社内で進めていく時、そこには必ず「人の気持ち」が存在すると思います。結局「カイゼン」は、人が進めること。社員同士で進めること。「全社でカイゼンに取り組もう」という土台・風土・社風づくり・人づくりがないとダメなんだと気づかせてくれる一冊です。私は製造関係の人間ではありませんが、会社を良くしたい、と悩んでいる人たちにも気づきがある1冊です。
建築工務店代表者 渡邊
2019年7月10日に日本でレビュー済み
「カイゼン」の取り組みがなぜ必要なのかが現場の末端まで浸透してみずからが動きだした時に初めて組織は強くなる。結果として良い決算ができる。著者がカイゼン活動の支援を通じての喜びは「ひとの成長、組織の活性化、利益への貢献」が実感できること、その喜びを、クライアントと共有することとある。まさに、「社員がキラリ、顧客にとってキラリ、社会においてキラリ」である。そうした社風づくりのエキス、ネタが満載の書である。