強い現場づくりは、基準つくりから

はじめに:「強い現場」とは何か?
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「どんな会社にしたいですか?」との問いに
現場絡みに関しては、
「強い現場が実現されている」、「PDCAが回っている」、「現場監督者が機能している」、等
応答がよく聞かれます。
これらの言葉、的を射ているものの、
その具体的なイメージは?というと、今ひとつ明快ではないでしょう!
この言葉を伝えられた側も、きっと
「フ~ン」って感じで、素通りするだけのように思います。
事例:T社系自動車部品メーカーの現場視察
T社系大手自動車部品メーカーを顧客とする中小製造業においても、
同様の場面に遭遇しました。
もっと具体的行動や現場の姿をイメージ出来るよう打ち出す必要がある!
こんな思いを抱きながら、じっくりと現場を見ていきました。
第一印象:整った現場
現場に出向くと、並みの中小企業とは異なり、頭ひとつふたつ抜きん出ている印象を持ちました。
多彩な管理道具、かつ、その一つ一つに見るきめの細かさ。
顧客からの指導の跡が、クッキリと見てとれました。
詳細観察で見えた「ほころび」
しかしながら、さらに凝視していくとほころびが見えてきます。
発見された3つの根本的課題
総括的には、
(1) 品質偏重で生産性・流れ化の視点が欠如
顧客からの指導の中心が品質中心であるため、生産性や流れ化の観点からのマネジメントに欠ける
(2) 事後対応型の管理体制
事後的管理色彩が強く、予防的管理に欠ける
(3) 管理道具が機能していない
多彩な管理道具も、アクションに結びつかず、またさばききれていないものがある。
現場で見つかった9つの具体的問題点

具体的には、例えば、
①品質目標グラフ 目標線がおかしくないか
②出来高グラフ 良し悪しのジャッジが出来ない
③多台持ち人員配置 適正かどうかわからない
④仕掛置き場 適量がわからず、良し悪しのジャッジが出来ない
⑤変化点管理 異常の際の記録確認用であり、先行管理に生かされていない。
⑥金型置き場 表示欠落している
⑦スキル表 計画が見えない。また、工程間の応援が出来ることを考慮したい。
⑧個人別宣言表 一部停滞
⑨班長さんの動きチェック 停滞
など
問題の本質:基準の不在
これら一見整っているやに思われれながらも、中々うまく機能していない現況が、きっと
「強い現場が実現されている」、「PDCAが回っている」、「現場監督者が機能している」と
言わしめているんだと感じました。
解決策:基準の再整備が鍵
ならば、やはりこれら基準を再整備すること。
3つの基準づくりのポイント
(1) 多面的な視点を含める
品質はもちろんのこと、生産性も、流れ化視点も含め
(2) 予防型・先行管理型へ転換
事後的管理ではなく、先行管理的に
(3) 判断可能でアクションに直結
ジャッジができ、アクションに結びつくように
これら基準があってこそ!!
まとめ:イメージの共有が組織を変える
これとの関連で
「強い現場」、「PDCA」、「現場監督者の機能」を
考えていくとにより、皆とイメージを鮮明にしていけることでしょう。
強い現場づくりは、まずは、基準づくりから。



