健康診断の流れ化 考

近年ではどこの病院でも、カイゼンの取組みが盛んになっているようです。
私が健康診断でお世話になっている病院でも、患者への対応やしくみに毎年のように変化がみられ、その前向きな姿勢にはなんとも好感が持てます。

壁に据えられた告知ボードには、アンケートで寄せられた病院利用者の声(要望)と、それへの対応が掲示されていました。そのひとつが「検査着のサイズが合わない。ウエストのゴムがゆるくて困った」というもの。その苦情に対しては、複数サイズの検査着を用意したと、対処が報告されていました。実際、そばにはサイズ別に整理整頓された検査着が、見やすくサイズ表示された上で置かれてありました。
受診者の満足度を高める、有効なカイゼンのひとつです。この一歩が、素晴らしいですね!

しかし、さまざま工夫点はみられるのですが、その一方で「もう少しなんとかできないものか?」と思う点もありました。
たとえば、健康診断時における私の最大の関心事は、「8時に受付して、さて何時に終われるかな?」つまりリードタイムです。ご存知のように健康診断は半日仕事、場合によっては一日仕事。病院のちょっとした対応やしくみの違いで、かかる時間と労力に大きな差が生じます。

問診、血圧、身長体重、採血、視力、診察、腹部超音波、心電図・肺活量、眼底・聴力、胸レントゲン、胃レントゲン――。
所定の席で待たされる私を、各工程の担当者が毎度呼びにきて、私はその工程の検査室までトコトコ歩いていく。そして検査が終わると、また同じ席まで戻り、ふたたび自分の名前、あるいは番号が呼ばれるのを、首を長くして待つ。この繰り返しです。

いちいち「所定の席まで戻って、呼ばれるのを待つ」の繰り返しではなく、一気に流せる工程もあるように思えます。
問診をおこなう診察室から、血圧測定の場所へ。血圧測定の場所から、身長体重の測定場所へ。身長体重の測定場所から、採血室へ――。
そんなふうに「流れ化」すれば、きっと、
①もっと待ち時間が減り、
②もっと移動距離が減り、
③各処置の担当者が呼びにくる時間も移動も減り、
⓸手待ちの時間も減る。

もちろん、各工程の前後関係におよぶ制約条件、所要時間、処置対応できる者の資格条件、設備移動可否の柔軟性などを考慮することが必須です。でも、少しの工夫でリードタイムがグッと短縮できそうだと思いませんか?

どのようにひとを速く流し、アウトプットさせていくか――。
健康診断を受けながら、私は、興味津々です。

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