変化点管理 3H(初めて、変更、久しぶり)の管理が重要だ!

不良の対策に、あるいは、多能工化の推進のためにと「手順書(要領書)」の作成を!と声があがります。

手順書(要領書)が”全く無い”と言ってよい組織
あるいは、あるにはあるが、内容的にもっと充実させたいといった組織

ウ~ン、話は分かるが

いざ、整備していこうとすると膨大にある品番に対して、、思わずたじろいでしまいます。

しかし、こんな時、少し冷静になって考えれば、

まずは、

a)通常流れている製品
b)数か月に何度か製造するといったレベルの製品
c)製造する機会が、ここ数年全く無しの製品

などと区分けされます。

膨大に存在する品番に対して、

さて、現実的に、何からどんなタイミングで作成していきましょうか??

このような場面に直面した某社では、次の考え方で、順次作成していこうと結論づけました。

3H(初めて・変更・久しぶり)の考え方で手順書(要領書)を検討してみる。

初めて、変更、久しぶり
(これを3Hと称することが、よくあります)

毎日のように製造している製品は先送り。

①初めて

新製品に対しては、都度、製造前あるいは、製造と合わせて手順書(要領書)を作成する。

☆初めての中でも

「全く新規の製品」と、初めてといえども「過去類似性の高い製品」とがあります。

全くの新規製品ともなれば、手も足も出ず、慎重に各工程/作業を設計していくことになるでしょう。

しかし、類似性が高い製品となると、

”思い込み”を含め、製造してみたら、「イヤッ。違う!!」なんてことは、ありがちですね!

新規製品はもちろんのこと、類似性の高い製品に対しても、注意深く事細かに手順書(要領書)を作成しましょう。

②変更

変更があった製品に対しては、都度、製造前あるいは、製造と合わせて手順書(要領書)を作成する。

☆変更があった際の、「変更だよ」との際立った伝達とともに、変更点の確実な伝達を!!するものの。

悲しいかな、またしても、

”思い込み”の魔の手が忍び寄ってきます。

しっかり怠りなく注意すれば、大丈夫なはずであろうが、”まあ、いいかっ”。ひとは、そのひと手間を、はしょりたがります。

変更のある製品に対して、先入観を排除して、事細かに手順書(要領書)を作成しましょう。と

③久しぶり

久しぶりに製造する製品に対しては、都度、製造前あるいは、製造と合わせて手順書(要領書)を作成する。

☆久しぶりだと、記憶は薄れるものの、確か、こうだった!かな??おぼろげな経験/記憶により、”きっと、こうだろう”との認識で、、やっちゃいます。

久しぶりな製品に対して、過去の、あいまいな記憶を排除して、事細かに手順書(要領書)を作成しましょう。と

これら、3Hが、不良を生み出す機会である組織は多いものだと推察します。

不良低減・多能工化の推進に向けての作業手順書(要領書)作成。

加えて、

これら3Hの際の教育・指導かつ、監視・確認 を、怠りなくマネジメントの整備をしたいものです。

「3H(初めて、変更、久ぶり)の視点にて、管理の優先順位を高める。」

的を射た考え方に間違いないでしょう!!

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